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ビルメンテナンスは転職しやすいの?市場動向から考察

2018-11-25
ビルメンテナンス
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ビルメンテナンスは転職しやすいの?市場動向から考察

 

街に立ち並ぶたくさんのビル。これらのビルで人々が快適に過ごすためには、日々のメンテナンスが欠かせません。にもかかわらず、ビルメンテナンス業界は慢性的な人手不足と言われています。そんなビルメンテナンス業界の転職市場についてご紹介します。

 

ビルメンテナンス業界の市場規模

ビルメンテナンス業界の市場規模は、公益社団法人全国ビルメンテナンス協会HPによると2016年度で約3.9兆円となっています。2014年から2015年への伸び率3.3%には及ばないものの、2015年から2.4%の伸びを見せています。
また、2011年度からは右肩上がりに成長を続けています。

 

ビルメンテナンス業界の市場動向

先にご紹介したように、ビルメンテナンス業界全体の売上高は着実に増加しています。
オフィス空室率も低水準で推移し、賃料も改善傾向にあることから、ビルメンテナンス業界にも良い影響を与えていると考えられます。
今後もしばらくは2020年の東京オリンピック関連の特需拡大もあり、都心部を中心にビルメンテナンス業界も一定の成長が見込めるのではないでしょうか。

 

ビルメンテナンス業界は慢性的な人手不足

ビルメンテナンス業界は東京オリンピックの特需があることを除いても、慢性的な人手不足となっています。
ビルメンテナンスの仕事は華やかイメージのある仕事ではないですし、給与が高い仕事でもありません。また夜勤がある現場も多いです。
世の中全体が人手不足である中、このような縁の下の力持ちとしての仕事には、なかなか若い方の就職・転職希望者が集まらないというのが現状です。

 

30代前半までは未経験でも転職がしやすい

ビルメンテナンス業界で30代前半までの世代は非常に貴重な存在です。
そのため未経験かつ無資格であっても転職することが可能と言えます。
会社によっては30代後半であっても採用される場合があるでしょう。

体力の必要な現場もありますので、若さが最大の武器となり得る業界と言えます。

 

30代後半以降でも、資格持ちまたは資格取得すると転職しやすい

30代後半の未経験者の場合でも、資格を持っている場合や資格を取得することによって転職しやすい業界であると言えます。
電気工事士、ボイラー技士、冷凍機械責任者、第三種電気主任技術者などの資格を保有していると有利です。
特に第三種電気主任技術者の資格は需要がありますし、受験するために特別な資格や経験は必要ありません。資格を取得した上で転職活動をすることが可能です。

資格以外にも、営業職などで折衝経験が豊富でコミュニケーション能力に長けた人であれば、採用される可能性が高まると考えられます。

 

50代に60代になっても続けられる、転職できる業界

前出の通り、ビルメンテナンス業界は人手不足です。また、資格や豊富な経験が求められることも多いため、50代や 60代になっても活躍し続けることが可能です。実際に60歳になってから雇用形態を変更して再雇用されるというケースも多いです。
場合によっては、経験を活かしてより良い条件の仕事に転職することもできるでしょう。

少子高齢化によって老後の生活資金の不安がさらに募る現代において、年齢を重ねても活躍できたり、転職ができたりするということは、大きな魅力となるのではないでしょうか。

 

転職する際の雇用形態は様々

ビルメンテナンス業界の雇用形態にはもちろん正社員もありますが、契約社員や派遣社員での採用も多いのが特徴です。正社員の方が給与や福利厚生といった待遇が良い場合もありますが、雇用形態が違うだけで条件がほぼ変わらないという場合もあります。

正社員での転職は、ハードルが高いと言えます。特に未経験で転職しようと考えた時、正社員ではなくまずは契約社員や派遣社員からスタートする可能性もあることを覚えておきましょう。
ただし、契約社員から正社員への登用などが頻繁に行われている会社もあります。正社員になることを強く希望する場合は、キャリアアップ制度などよく調べた上で契約社員からチャレンジするのも一つの方法だと言えます。

 

系列系への転職は難易度高。まずは独立系への転職も

ビルメンテナンス業界には大きく分けて系列系の会社と独立系の会社があります。系列系とは大手企業の親会社があり、親会社が所有する物件を管理する子会社・グループ会社です。独立系とは親会社がなく、管理する物件は官公庁や入札物件がメインとなります。

系列系の方が仕事の難易度が高かったり、大変だったりすることが多いですが、その分給与も高いことが多いです。また、転職をする際の難易度も高い傾向にあり、未経験からの転職は難しいかもしれません。

系列系にも独立系にも様々な企業が当然あるわけですが、給与のアップや福利厚生の充実を求める人は、独立系で経験を積んだ後系列系に転職する場合も多いようです。

 

最後に

堅調な成長を見せており、人手不足でもあるビルメンテナンス業界。未経験であっても、他の条件が合えば転職がしやすいと言えそうです。
他業種からの転職者の声には、「夜勤明けの休みを合わせたら年間休日がものすごく多い」、「残業がなくなった」、「手に職をつけることができた」、という声も多いです。
ビルメンテナンス業界への転職も検討してみてはいかがでしょうか。