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マンション・ビルの排水管洗浄の必要性と業者選びのポイント

2018-08-27
ビルメンテナンス
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マンション・ビルの排水管洗浄の必要性と業者選びのポイント

 

マンションやビルの排水管洗浄を怠ると悪臭や害虫の発生、排水管の劣化に伴う水漏れなどのトラブルの原因になるため、定期的にメンテナンスを行う必要があります。今回は、マンション・ビルの排水管洗浄の必要性と業者選びのポイントをご紹介します。

 

排水管洗浄の必要性とは?

1.マンション排水管洗浄

マンション管理において、給水設備の清掃は法律で義務付けられていますが、排水管の点検・洗浄は義務ではありません。そのため、排水管の点検・洗浄の周期は各マンション、管理者や管理組合により異なります。

 

しかし、排水管の汚れは日々、確実に蓄積していくものです。
例えば、台所での食事準備や片付けによる排水には油脂が含まれています。油脂は、冷えると固まる性質から排水管を詰まらせる原因になります。お風呂場、洗面所、洗濯機では髪の毛や石鹸、洗濯くずなどが排水管に絡みつき、それがどんどん蓄積されます。

 

排水管の中にこうした汚れが溜まると、雑菌による悪臭や、ゴキブリなどの害虫の発生にもつながります。さらには、水が流れきれず「あふれ事故」を招きます。もしくは、蓄積した汚れを長期間放置することにより排水管が破損し「水漏れ事故」が起きることも考えられます。
ここまでなると、修繕にも高い費用が発生してしまいます。

 

マンションは集合住宅のため、1世帯でトラブルが起きれば、周囲にも迷惑がかかります。これらの事態を想定して、トラブルを未然に防ぐためにも最低年1回は点検・洗浄する必要があるといえます。

 

2.ビルの排水管洗浄

マンションの排水管洗浄は義務付けられていないと先述しましたが、一方、ビルの排水管洗浄は、ビル衛生管理法により6ヶ月以内に一回行うことが義務付けられています。

 

ビルの場合、共有の給湯室やトイレは使用頻度が高く、その分汚れが付着しやすいので悪臭や詰まりが気になりますよね。また、最近は節水タイプの便器が増えたこともあり、尿石などの汚れが以前よりも蓄積されやすいようですので注意が必要です。

 

排水管の汚れは、除去が遅くなれば改修費用がかさむことも考えられるので、ビルの管理者は法律で決められたペース内で確実にメンテナンスを行いましょう。

 

マンンション・ビル排水管洗浄の方法

排水管洗浄を業者に依頼すると、管の材質や洗浄目的に合わせ最適な工法で洗浄してもらえます。どのような洗浄方法があるのか見ていきましょう。

 

1.高圧洗浄法

排水管の中に洗浄ノズルを差し込み、高圧水を噴き出す事で前方に進み管内の汚れやヌメリを洗い流すという方法です。

ホームセンターでも家庭用の高圧洗浄機を購入することができますが、家庭用と比較するとプロ仕様のものはノズルの直径が細い特徴があります。ワイヤーブレードホースを使うことが一般的で、曲がりくねった排水管の中でも入っていくので隅々まで洗浄することができます。

また水圧も家庭用に比べてかなり強力なので、しつこい油汚れや排水の臭いまでしっかりと落とす効果があります。

 

2.ワイヤー式清掃法

高圧洗浄で解消できない詰まりの場合にはワイヤー式の洗浄道具を使用します。長いワイヤーの先端にスクリュー形やブラシ形のヘッドがついており、それが回転することでワイヤーが送り出される構造になっていて、曲がりが多い管内でも入り込んでいくことができます。

管内の堆積物をヘッド部分に引っ掛けて取り出したり、ヘッドで砕いて除去したりします。

 

3.吸引洗浄法

トイレ・風呂・台所などの排水が詰まったときには、真空式パイプクリーナーなどで吸引洗浄が行われます。原理はラバーカップと同じですが、ポンプ式のためラバーカップ以上に強力な吸引力で異物を除去します。

 

4.化学(薬品)洗浄法

化学(薬品)洗浄法では、排水管の詰まりや悪臭の原因を、速やかに溶解・除去するとともに、管内の細菌類の除菌もできます。特に油脂や有機物の汚れには高い効果が得られます。洗浄中に排水設備の材質を傷つける心配もありません。

 

排水管洗浄の業者選びのポイント3つ

排水管洗浄を依頼するなら信用できる会社にお願いしたいものですよね。ここでは排水管洗浄の業者を選ぶ際のポイントを3つお伝えします。

 

1.専門業者に頼む

「なんでも屋」「べんり屋」といった幅広い業務を行う業者でも、排水管洗浄の依頼を受けている場合があります。しかし、もし専門知識がないスタッフが排水管洗浄を行うと、建物を汚したり、排水管を傷つけたりといったトラブルに発展しかねません。
排水管洗浄を依頼するのであれば、専門業者に頼む方が安心でしょう。

 

2.明確な料金システムがある

明確な料金システムがあり、事前に見積りを出し作業内容の説明してくれる業者を選びましょう。
料金システムがない業者の場合、最初は安い料金を提示していたのに、作業後に何かと理由をつけあれこれと追加料金が発生し、最終的に高額請求になるトラブル例があるため注意しましょう。

 

3.強引な営業はしない

悪質な業者の中には、押し売りのような形で迫ってくるケースもあります。信用できる業者は不必要な工事や勧誘はしないと考えてよいでしょう。

 

まとめ

排水管は見えない部分だからこそ、定期的なケアを忘れないよう意識することが大切です。ビルやマンションの定期メンテナンスは、信頼できる業者に依頼することで、衛生的に保ち資産価値を維持することにつながるでしょう。

 

 

 

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